先週に引き続きスターダム問題について...ファイティングTVサムライで後楽園大会の全てを見た上で想うのは、どう考えても会社側の裁定はおかしい、と言う事。もしも顔面崩壊が逆の立場であっても同じ裁定を下したのだろうか?美形を売りにする安川選手がああいう状態になった為に下された判断では無いのだろうかという疑問が残る。世Ⅳ虎選手が同じようになっていたら恐らく、これもプロレラーとしての勲章のようなモノだと言ってのけるだろう。時代はそんなモノを望んではいないという人もいる。しかし、格闘技である以上、怪我や流血を避けては通れないはず。故意か偶然かは別にしてTKOか反則裁定、何れかの決着が下った以上、選手に対してアレコレ言うのがそもそも間違っている。
試合をつぶさに見た。元々世Ⅳ虎選手と安川悪斗選手は夏樹たいよう選手とユニットを組んでいた時期があり、その頃からの軋轢が根底にあったとは思うが...。
試合前にある種のアングルとしてタイトルマッチの調印問題があり土下座をする、しないで暫く揉めた。そこに木村選手が大江戸隊の影のリーダー格としてチョッカイを出したことから世Ⅳ虎選手にすれば益々怒りが募ったのでは無いかと想像される。この、軍団抗争を絡めたことによって却って抜き差しならなくなった可能性もある。通常ならアングルとして進んでいきそうなモノだが、そうならなかった直接的な原因は世Ⅳ虎選手では無く、安川選手にあったと言っても過言では無い。何故なら最初にパンチを繰り出し殴りかかったのは安川選手だから。それを受けて完全に世Ⅳ虎選手はぶち切れたのでは無いか。とは言えそれがシュートを仕掛けたとは思えない。そこまで出来る選手だとは思えないからだ。仮に安川選手の最初の一手がドロップキックや、手四つからの力比べなどに移行する形であれば全く異なる「プロレス」の展開になっていたのでは、と思える。まぁ、タラレバを書き連ねても仕方が無いのでこの辺でやめておくが、少なくとも世Ⅳ虎選手に対する一方的とも思える処分は撤回し五分五分にすべきだろう。そして剥奪したチャンピオンベルトを再度2人で争奪戦を展開できれば雨降って地固まる、となるのではないだろうか。2人の未来を大人の都合で潰すのだけは止めて欲しいと切に願う。